物語ノ紙片集 風待月のお噺(お一人様一点、各お噺一回のみ)

※お一人様一点、各お噺一回のみ。割引対象外商品となります

NG-014 物語ノ紙片集 風待月(かぜまちづき)のお噺
内容:物語ノ紙片 25枚・風待月のお噺 1篇
サイズ:外袋 300×225mm

是まで拵えてきた
紙文具のモチーフとなっている
其の月の季語を採取し
其れ等に纏わる25枚の大小様々な紙片と

その紙片から烟のように
また泡のように立ちのぼってきた
コトバの欠片を繋ぎ合わせて綴った
小さな小さな物語のセット

六月の季語は
燕子花・紫陽花・蕺どくだみ
蟹・さくらんぼ・枇杷・あめんぼう
燈心草・蟻・蝙蝠・蛇苺
−新歳時記 増訂版 虚子編より

風待つ月の夜に
ドクダミと蟹と、六月に纏わる
物語ノ紙片集は如何でしょうか


風待月のお噺

ドクダミの白十字が
ちらちらと光りだし
枇杷の實もほんのり
燈りはじめる頃

アメンボは川面に甘い馨を漂はせ
蟹の漕ぐボートは燈芯草の間を
滑るやうにすすんでゆく

燕子花の上を蝙蝠がくるりと
旋回すると雨粒がひとつ
サクランボの實をつたつて
眞白い紫陽花の上に落ち
花は淡い水色に染まつてゆく

蛇苺の下で雨宿りする
蟻が見上げた空は
たくさんの雨粒と一緒に
いつの間にか夜の幕も下りて

遠くにはドクダミの白十字が
雨粒にきらきらと
輝いてをりました
  • 1,000円(内税)

型番 NG-014