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物語ノ紙片集 初見月のお噺 (お一人様一点、各お噺一回のみ)
※お一人様一点、各お噺一回のみ。割引対象外商品となります
NG-009 物語ノ紙片集 初見月(はつみづき)のお噺
内容:物語ノ紙片 25枚・初見月のお噺 1篇
サイズ:外袋 300×225mm
是まで拵えてきた
紙文具のモチーフとなっている
其の月の季語と記念日を採取し
其れ等に纏わる25枚の大小様々な紙片と
その紙片から烟のように
また泡のように立ちのぼってきた
コトバの欠片を繋ぎ合わせて綴った
小さな小さな物語のセット
一月の季語は
初便・鏡餅・福寿草・独楽・初夢
薺・雪・寒月・寒鴉・寒雀
藪柑子・冬薔薇・寒椿
−新歳時記 増訂版 虚子編より
一月の記念日は
初夢の日
はじまりの月の夜に
初夢と寒椿と、一月に纏わる
物語ノ紙片集は如何でしょうか
初見月のお噺
夜の幕の星たちが
チカチカと點滅し始めた頃
鏡餠の上の橙が獨樂となつて
くるくると廻り出す
ひょろりと伸びた紅い薔薇は
冴えた空に浮かぶ
月に向かつて小夜曲を捧げ
藪柑子は眞白な雪兎になると
輕やかに飛び跳ねて
雪だるまと竝んで星を見上る
雪から顏を覗かせた
福壽草のもとにはスズメが舞ひ降り
薺のペンペンと云ふ音を合圖に
ゆつくりと夜の幕が開け始めると
カラスは初便を屆けに向かふのでした
「寒椿のモトで 逢ひませう」
1,000円(内税)
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特定商取引法に基づく表記(返品等)
型番
NG-009