物語ノ紙片集 初霜月のお噺 (お一人様一点、一回のみ)

※お一人様一点、一回のみ。割引対象外商品となります

NG-006 物語ノ紙片集 初霜月(はつしもづき)のお噺
内容:物語ノ紙片 25枚・初霜月のお噺 1篇
サイズ:外袋 300×225mm

是まで拵えてきた
紙文具のモチーフとなっている
其の月の季語と記念日を採取し
其れ等に纏わる25枚の大小様々な紙片と

その紙片から烟のように
また泡のように立ちのぼってきた
コトバの欠片を繋ぎ合わせて綴った
小さな小さな物語のセット

十月の季語は
茸・鶉・柿・山葡萄・烏瓜・団栗
小鹿 (新歳時記 増訂版 虚子編より)

十月の記念日は
コーヒーの日・メガネの日・鉄道の日
サーカスの日・てぶくろの日・あかりの日

大気の澄んだ夜に
珈琲と森と、十月がテーマの
物語ノ紙片集は如何でしょうか


初霜月のお噺

夜の幕を降した空に
珈琲豆を焼く
白い烟りが流れ出す頃

ふいに目覚めた
小鹿は立ち上がり
たくさん実つた山葡萄を見つけ

愕いた二羽の鶉は
団栗で脚を滑らせ
キノコに尻餅をつく

たくさんの丸い電球を
燈したやうな柿の木の先には
サーカス天幕があらはれ

片眼鏡の調教師は
白い手袋を持ち
琺瑯のカツプから
熱くて黒い珈琲を呷る

森の線路を夜汽車が通過すると
まもなくサーカス天幕の
入り口に掛けられた
烏瓜のあかりが燈るのでした
  • 1,000円(内税)

型番 NG-006