物語ノ紙片集 寝覚月のお噺

※お一人様一点、割引対象外商品となります

NG-005 物語ノ紙片集 寝覚月(ねざめづき)のお噺
内容:物語ノ紙片 25枚・寝覚月のお噺 1篇
サイズ:外袋 300×225mm

是まで拵えてきた
紙文具のモチーフとなっている
其の月の季語と記念日を採取し
其れ等に纏わる25枚の大小様々な紙片と

その紙片から烟のように
また泡のように立ちのぼってきた
コトバの欠片を繋ぎ合わせて綴った
小さな小さな物語のセット

九月の季語は
三日月・芒・蟲・轡蟲(くつわむし)
月・十五夜・蜻蛉・雁(かり)・彼岸花・吾亦紅
鬼灯・玉蜀黍(たうもろこし)・木犀

九月の記念日は、黒の日・招き猫の日

寝覚めがちな夜に
月と植物と、九月がテーマの
物語ノ紙片集は如何でしょうか


寝覚月のお噺

黒い招き猫の鼻先に
金銀の木犀の馨が届く頃

彼岸花には月明かりが届き
細い緑の柱のその奥から
蟲のオーケストラの
演奏が聴こえ始める

芒の波間から
吾亦紅の浮きにとまつた
蜻蛉はその翅に
月明かりを受けて
きらきらと輝き

雲間から現れた
雁たちは順番に
月の雫をその羽に掬ひ取り
鬼灯に燈して
月夜のランプを拵へてゆく

やがて黒い招き猫が見守る
軒先の鬼灯も
チラチラと点滅し始めて
宴の始まりを告げるのでした
  • 1,000円(内税)

型番 NG-005